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第一次仮想戦争を生き抜いてきた人間。
体術のスペシャリストで、元は訓練兵を育てるための鬼教官として、名を轟かせていた。
豪胆な振る舞いをする性格でもあったが、そこには愛の鞭とも呼ばれる優しさが確かにあった。
人手不足という理由により、育ててきた訓練兵達と共に暴徒鎮圧作戦に参加。
その際に負傷し、昏睡状態に。生死の境を彷徨っていた。
それから月日が経ち、回復の兆しも見られない為、生命維持装置を外されそうになっていた所、ビヨンドになる実験（ヴァーチャルアイデンティティー）の適性が高い事を理由にピースメーカーに引き取られる。
実験は成功し、再び生を受けた彼女はあの鎮圧作戦から３年程の年月が経っていた事を知る。
そしてディストピアという世界。過去いた訓練兵たちはほとんどが死亡していることが分かった。
自分だけが生き残った事に対し、不甲斐なさを噛みしめる。
「愛」だとか「仲間」なんて言葉は、戦争では何の意味もない。
あるのは生か死か。それだけ。
悟った彼女は、自分への戒めとし、死んでいった訓練兵の数だけ自分の体を傷つけた。
そして新たに決意する。
自分に味方はいらない。利用できる者は利用し、必要とあらば同じビヨンドであろうと切り捨てる。
その姿に過去の彼女の面影（豪胆な性格）は存在しない…。
戦闘では体術を使っての肉弾戦を得意とする。
また、実験から自分の血を媒介にして硬質化にする事が可能となった。
これにより、血の盾・血の剣なども使う。
イラスト
イラスト：工場長
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